対処法:残骸となったリソースのクリーンアップ
この問題に対処するステップは、「実行中の残骸」と「ファイルシステムの残骸」を順に排除することです。
ステップ 1: 実行中の AnyDesk プロセスを確認・強制終了
目に見える AnyDesk ウィンドウがなくても、バックグラウンドでサービスプロセスが残っている可能性があります。
- AnyDesk 関連のプロセスを検索します。
ps aux | grep anydesk - 結果に AnyDesk のプロセス(例:
/usr/bin/anydeskなど)があれば、その PID を確認し強制終了します。# PIDが12345だった場合 sudo kill <PID> # または、より強力に強制終了 # sudo kill -9 <PID>
ステップ 2: 共有リソースファイルを手動で削除
プロセスが存在しないにもかかわらず起動しない場合、AnyDesk が使用する共有メモリファイルや名前付きパイプがファイルシステム上に残ってロックの原因になっています。
AnyDeskが立ち上がらない
- 共有メモリファイル(
/dev/shm)を削除します。
/dev/shmは再起動時にクリーンアップされますが、ロックの原因となっている AnyDesk 関連のファイルを削除します。sudo rm /dev/shm/ad_* - 一時ファイル(
/tmp)内の名前付きパイプを削除します。
strace出力で見つかったファイルや、その他の AnyDesk 関連のファイルを削除します。# straceで確認されたファイルを削除 sudo rm /tmp/ad_702_lsystem_evt_subevt_0 # 念のため他の ad_ から始まる一時ファイルも確認・削除 # sudo rm /tmp/ad_*
ステップ 3: AnyDesk を再起動
上記の手順を実行した後、再度 AnyDesk をサービスモードで起動してみてください。
anydesk --serviceクリーンアップが成功していれば、AnyDesk は新しいリソースファイルを作成し、正常に起動するはずです。
Warning
anydeskだけで実行しないと動かないかもしれない