LaTeX で書いた数式を PDF として取り出したいことがある。例えば、その数式をパワーポイントに載せてプレゼンテーションに使いたいとき。
このようなときには LaTeXit や TeX2img のようなソフトを使うことが一般的と考えられるが、previewパッケージ を使うことでこれらのソフトなしでも数式だけを含んだ PDF を作成できる。
本来 preview パッケージは latex ソースコードの一部をレンダリングするものであるが、書き出したい数式専用の.tex ファイルを作成し、全体を preview 環境で囲うことで簡単に Tex2img のような PDF ファイルを得ることができる。
以下をコピペし、 ${0} のところに出力したい数式を書けば良い
\documentclass{article}
\usepackage[active,tightpage]{preview}
% some packages
\usepackage{amsmath}
\usepackage{amssymb}
\usepackage{siunitx}
\usepackage{bm}
\usepackage{geometry}
\geometry{paperwidth=2cm} % とりあえず小さくしておけば問題ない
\begin{document}
\begin{preview}
\begin{align*}
${0}
\end{align*}
\end{preview}
\end{document}align*環境を使うと、なぜかgeometryで劇狭な幅を指定していても(上の例では 2cm)式の横幅にぴったり合うサイズの PDF が出力されてくれる- レンダリングは独立行数式スタイルで行われる。インライン数式スタイルにしたい場合は
\textstyle(参考:Display style in math mode - Overleaf, Online LaTeX Editor) align*環境の代わりにgather*環境を使うと、数式が中央揃えになる